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当社施工スタジオ訪問記

J-Wave様   六本木ヒルズ 森タワー33階
 完成して運用が始まった六本木ヒルズのJ-Waveにおじゃまして取材させていただきました。当社はA、B、Cスタジオと1、2 スタジオ EDIT-1、2 Dub-1、2 それにけやき坂のサテライトスタジオの配線工事を担当させていただきました。内装工事は日東紡音響エンジニアリング(株)が担当されました。
内装工事部分を含めて一部を紹介させていただきたいと思います。

生番組で最も使用されるのはA、B、C、スタジオで33階の窓に沿って並んで配置されています。そのため出演者は高層ビルからの眺めを楽しみながら番組に参加することができます。

 左の画像はCスタジオからの眺望です。A、Bスタジオからは東京タワーが見えます

各スタジオへの入り口も大変ユニークで、一般的に放送局のスタジオへの出入り口は廊下に面している場合が多いのですが、J-Waveの場合は直接広いD-Roomに面しています。しかもガラス張りのコントロール・ルームなのでオフィスの席からスタジオの様子を見ることができます。

 スタジオへの入り口のドアも重い開き戸ではなくて両開きの自動ドアとなっています。台本やストップ・ウォッチ、CD等を抱えてスタジオに入るときに楽そうですね。

ミキシングコンソールを採用するときは、アナログ・コンソールにすんなりと決まったそうです。放送などのリアルタイム作業の場合は信頼度の高いアナログ・コンソールが一番だそうです。コンソールはSTUDERの928。多くのプロ用音響機器メーカーがアナログ・コンソールの製造を取りやめている中で、STUDERはしっかりアナログ ・コンソールに力を入れているようです。

STUDER 928コンソールのインプット・モジュール。このようにチップ部品(表面実装部品)を使用していないので修理やモディファイが簡単にできます。またいつの時代でも使い続けることができます。

 近ごろコストダウンのためにチップ部品を多用するメーカーが増えている中で、STUDER社はアナログ機器に求められる存在意義について十分理解しているメーカーだと思われます。

多数の液晶モニター、モニター・スピーカー、放送用時計などをつるすためにトラスが設けられています。そのためコントロールルームはライブ・ハウスの雰囲気がちょっとします。

 STUDERのパワード・モニター・スピーカー A5がつり下げられています。低域に力があり小さい音でも迫力のある音がしていました。

アナウンス・ブースの天井には同心円状のトラスがあり、(有)ロボトピアと日東紡音響共同開発による、コンピューター・コントロールのロボット・アーム型マイクスタンドが取り付けられています。

 あらかじめプリセットした位置に素早く移動することができます。4本同時に動かすとなかなか迫力があります。

 隣り合った各ブースは見渡せるようになっています。




 お披露目時にロボット・アームを
操作していた(有)ロボトピアのイケメンのお兄さん。

アナウンス・テーブルは可動式となっており、手前の部分を回転軸として回転させることが可能です。そうすることによって景観を楽しみながらアナウンスしたり、テーブルを取り囲んで多人数で番組に参加することが可能です。

 テーブルの四隅に補助のマイクスタンドを取り付けるためのベース金具が取り付けてあります。

テーブルはこのように回転させることができます。テーブルを回転させやすいいように棚が円形に切り抜かれています。

 テーブルの下にはマイクやカフ・ボックスへのケーブルを接続するためのパネルが設置されてあります。

 MDポン出しリモート、USB、VGA、MIDI等の回線もブースへ配線されており、ブースからコントロールルームの機器やパソコンを操作できるように配慮されてあります。

カフ・ボックスは当社の610FUM-BをベースとするJ-WAVEスペシャルの"610FUM-X1"。レバー式、光電式タッチ・スイッチのどちらでもマイクをオン/オフすることができます。

 レバー操作する時、カフボックスが不用意に動かないように重く作られています。前後に取り付けられたゴム巻きの鉄パイプが重りとゴム足を兼用しています。

 当社の音楽スタジオ用キューボックスのノウハウを生かした、十分なパワーのヘッドフォン・アンプを採用しています。

 ユニークなデザインはバイク・フリークである当社の柏木が考案しました。「機能をとことん追求すれば、それがデザインとなる」と言っています。

 カフ・ボックスはスチューダー928コンソールのVCAフェーダーをコントロールしてマイク回線をオン/オフさせています。

カフ・ボックスはお披露目時にJ-Waveナビゲーターの君嶋ゆかりさんに気に入ってもらえました。美人ですね。

 スタジオ機器の納入を担当したスチューダー・ジャパン(株)の石田祐一氏の顔も思わずほころんでいます。

コンソール左側のパッチ・デスク。手前にはSTUDERのデジタル・テレフォンハイブリッドやRTS社の全館インカムシステムのコントローラーが収納されています。

 テレフォンハイブリッドの機能は、スタジオ脇に設置された電話リクエスト受付コーナーからコントロールすることも可能で、電話オペレーター5人まで対応させることができます。

コンソール右側のモニターやリモコン類。中央のやや大型のコントローラーはデジカートのコントローラー。手前のフラットなコントローラーはDARのTRIGGERを使用してのポン出し用です。

 右側にはTASCAMのMD-901R MDデッキのポン出し用コントローラーも見えています。

 左側のモニター画面はJ-Waveのサイトで閲覧することができる「現在のオンエア曲」を表示しています。http://www.j-wave.co.jp/ のページの「現在のオンエア 曲目」をクリックするとオンエアされている曲名をチェックすることができます。これはリスナーに親切なサービスですね。

CDプレィヤーやMDプレィヤー等を中心にまとめられた卓上ラック。左列中央にデジカートが設置されています。
 CDプレィヤーはTASCAM CD-701、MDは同じくTASCAMのMD-901Rでよく使い慣れている機器だそうです。

 ラックの右側にはDENONのMOレコーダーDN-H5600Nのコントローラーが設置されています。プロ用音声ファイルフォーマットであるBWFに対応しています。

 エフェクターラックやアナウンステーブル等はIDEEのピアノ塗装によるインテリア・デザインで統一されています。

中央のモニターとキーボードは4〜5台あった6mmオープンに代わるべく用意された叩きだし用ディスクレコーダー、
DAR TRIGGER/OMR8。
 8ch(4Stereo)の録再が可能です。 また360GBのサーバーを持っていて各部屋からのアクセスが可能となっています。

Cスタジオの出入り口。このように両開きの自動ドアとなっています。

 ガラス越しにCDライブラリーが見えます。

 ほとんど、ガラス張りなので電気工事屋さんが「どこにコンセントをつければいいのだ!」と嘆いていました。

CDプレィヤーを使い込んでテキパキと仕込み作業を行なうJ-Waveのディレクターの木下さん。

EDIT-2 編集室。音素材の編集、メディア変換、ちょっとしたナレーションの録音等多目的に使用できます。 アナログレコードや6mmテープの素材はこの部屋でTRIGGERに取り込まれてファイル化されます。

 コンソールはYAMAHA 01V。TRIGGERとはデジタルで繋がっています。BWFのMO素材に対応するためのDENON DN-H5600Nもあります。

EDIT-2からの眺め。眼下の麻布は大使館やお寺が多く存在していて緑が多いようです。写真ではどうって事はないのですが、実際に見ると素晴らしい眺望です。




けやき坂スタジオ
こちらは、けやき坂通りに面した「けやき坂スタジオ」。けやきの緑に囲まれた素晴らしい環境です。

33階のスタジオとデジタル回線とアナログ回線の双方で繋がっています。アナログ回線の方も長距離にもかかわらず音質、S/N比とも良好です。我々の希望を取り入れて通線ルートを確保してくださった関連の皆様に感謝です。

けやき坂スタジオの外観。けやき坂通りから森タワー方面に抜ける階段脇にあります。ガラス張りの外観です。

 トーク・バックのリモコンボックス。ブースだけではなくJARTIC(道路交通情報センター)やMASTER等にTBマイクの音声を送る事が可能なようになっています。これも当社製でアンプ回路やスイッチング回路は1Uサイズの本体に組み込まれています。アナログ音声信号を安定して長い距離を送るためにトランスによるフローティング・バランス出力回路となっています。

上は当社製の8Stereo INのモニター・セレクター。各入力に対してレベルを微調整することができます。また選択した入力はミックスする事ができます。
 下は同じく当社製のVU&スピーカー・ユニット。コミュニケーション用の補助入力端子(モノで2系統)が付いています。
当社では特注の機器を設計から製作まで一貫して社内で行っているため、仕様に付いての情報伝達がスピーディかつ円滑に行われています。小規模企業の強みですね。

けやき坂スタジオ外壁に埋め込まれた液晶モニターとスピーカー。けやき坂スタジオの様子を見たり番組の音声を聞くことができます。

 モニターの下にある穴は赤外リモコンを受光するためのものです。当初モニターの電源は元電源を切ることで考えていたのですが、そうすると入力切り替えがリセットされてしまうため、急きょ赤外リモコンが必用となりました。

 左側の2か所のスリットはスピーカー、右側の1か所のスリットには観客の反応(ガヤ)を収録するための小型マイクが仕込まれています。

 内部には防水スピーカーや防水マイクが仕込まれています。

  マイク回線は固定マイクのほかに観客へのインタビュー用にもう1回線あります。マイクケーブルを通すための穴が必用となり、扉をどうしようかと悩んでいたら、ボックスを担当していた(有)徳永電気工事の徳永さんがドライバーでは回せない特殊プラグを取り付けてくれました。左側の3か所突起のある丸い物体が専用工具です。
 今回J-Waveさんの工事を行う上で、このような関連各分野の担当者の多くの協力を得ています。

 
 今回J-Waveさんの工事を担当させていただいて思ったことは、J-Waveの方々は思考体系にすごく柔軟性があると言いましょうか、数値的なスペックや規格、方式に縛られずに自分たちの仕事にとってベストな機器はドンドン取り入れていき、あわなければ幾らトレンドでも採用しません。 また皆さん、フットワークが大変軽く現場で随分助けていただきました。ありがとうございます。
 
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