日本の工事現場でいよいよ本格化する2024年問題。人手不足の中で残業せずに、しかも安全の確保は絶対です。そこで我が社は、インターカムシステムの活用を提案します。

リアルタイムコミュニケーション
大規模工事現場では、多数の箇所の状況の確認や安全の確認を、スピーディーに正確に行う必要があります。ワイヤレス・インターカムはリアルタイムでのコミュニケーションを可能にし、迅速な情報共有ができます。これにより、緊急時の対応も迅速かつ効果的に行えます。外部接続可能なベースステーションを使えば、既存の有線インターカムや電話回線に接続することが可能で、本社と緊急の連絡を取ることが可能です。

柔軟性と機動力
ワイヤレス・インターカムはケーブルに依存しないため、工事現場の変化に柔軟に対応できます。新しいエリアの設定や移動が容易であり、作業者同士の連携が迅速に確立できます。

ハンズフリーコミュニケーション
ワイヤレス・インターカムはハンズフリーで使用できるため、作業者は手を自由に使いながらもコミュニケーションをとることができます。これは作業効率の向上に寄与します。ポータブル・タイプのベースステションを使用すると設置や移動を簡単に行うことが可能です。

広範囲カバレッジ
ワイヤレス・システムは、特に屋外では広範囲に通信できるため、大規模な工事現場や広いエリアでも確実な通信が可能です。これにより、全体の安全状況をモニタリングし、必要に応じて対策を講じることができます。

強騒音下での確実なコミュニケーション
ワイヤレス・インターカムはノイズリダクション機能を備えていたり、オプションで強騒音を遮断して聴覚を保護する(イヤーマフ)機能を備えているヘッドセットも有り、騒音の多い工事現場でもクリアなコミュニケーションが可能です。これにより、作業者指示者は大声を出す必要もなく、また作業者は重要な指示を正確に聴き取ることが可能です。

離れた位置でも、伝達遅れのない、素早いコミュニケーション
遠隔地から大声で合図して作業を行うなう場合、音声が空気を伝わる時間が結構問題になる場合があります。音声が大気中を伝達する速度は1秒間に340mです。早いように感じますが100m離れてしまうと音声が伝わるのに、0.3秒ほど経過してしまいます。短いようですが、慎重にタイミングを取らなければならない作業では致命的となります。
もちろんワイヤレスインターカムでも伝達の遅延は存在しますが、最新のワイヤレスインターカムでは10ミリ秒(1/100秒)以下の機器も出現しており、その場合は3-4mの距離から話しているのと同等の遅延時間です。

セキュリティの向上
ワイヤレス通信は適切な暗号化技術を使用することでセキュリティを確保できています。機密情報や重要な指示が安全に共有されるため、不正なアクセスからのリスクを低減します。

これらの要素を組み合わせることで、ワイヤレス・インターカムシステムは大規模工事現場において安全性を向上させ、生産性や作業効率を向上させる有力なツールとなります。

ワイヤレス、ワイヤードインターカム接続例

コマツ、キャタピラー除雪用グレーダーにHME MB100ワイヤレスインターカムが採用されています。

大規模工事に使用するワイヤレスインターカムに要求される条件

信頼性及び耐久性
工事の現場で使用されるワイヤレスインターカムに求められる条件はまず信頼性と耐久性です。
確実に働くことが重要です。命を預かっている機械とも言えます。
耐久性も重要です。雨や汗水の侵入を防ぐ防水性能が必須です。

シンプルな操作性
危険な状態や一刻も早い避難を知らせるのに、ボタンを数回押したり、画面を見てモードを選択などできません。単純に声を出せばよいか、わかりやすい送信ボタンを押すだけで確実に送信操作できる必要があります。シンプルな操作性は必須の機能です。

確実なカスタマイズ能力
大規模工事の現場では、ヘルメット着用時にも使用できるヘッドセットや耳を大音響から守るためのヘッドセットなど様々な現場の状況に適応したヘッドセットが必要です。それらのヘッドセットを各種ベルトパックに接続させるためには、それ相応のカスタマイズ技術が必要です。

他のコミュニケーションシステムへの音声接続
自由に動き回ることができるワイヤレス・インターカムシステムですが、不便なことがあります。それはコミュニケーション網が独立していて、電話網やZOOM会議、既設のインターカムシステムと会話することができないことです。
当社ではそれらのシステムと会話が可能なように、各社インターフェースをご用意しています。ネットワーク回線などを利用することでこれが可能となると、事故や災害が発生した時などに、迅速に現場と本社等の管理部門とのコミュニケーションが可能となります。現場の正確な情報を、伝言で送られることなく、ダイレクトにリアルタイムに管理部門に届けることができます。以下、接続例をご参照ください。

弊社では各社トランシーバーやインターカム、スマートフォンを接続するためのインターフェースの開発もおこなっております。インターカムシステムやコミュニケーションについてのお困り事などありましたらお気軽にご相談ください。